『京都ゲームカンファレンス2014〜ゲーム・スタディーズの諸相〜』(3/8)開催のお知らせ

立命館大学ゲーム研究センターは、3月8日、同日開催中のBitSummit MMXIVと同会場のみやこメッセにて、世界で最大規模のデジタルゲーム・コレクション及び、展示拠点を持つ、「遊び」の博物館、ストロング・ナショナル・ミュージアム・オブ・プレイの副社長で、同ミュージアム電子ゲーム史国際センター所長のジョン-ポール C.ダイソン博士と、ゲーム・スタディーズの草分け的著書である「Half Real」で知られるイェスパー・ユール准教授らを招き、『京都ゲームカンファレンス2014〜ゲーム•スタディーズの諸相〜』と題した国際カンファレンスを開催します。
カンファレンスはゲーム保存とそのコミュニティづくりに関わるセッション、「国際ゲーム保存とコミュニティ•ビルディング」とルドロジーやナラティブといったゲーム・スタディーズに関わるセッション、「ゲームの〈遊び〉を再定義する」の2つのセッションで構成されます。
「国際ゲーム保存とコミュニティ•ビルディング」においては、前述のジョン-ポール C.ダイソン副社長に加え、英国ナショナルビデオアーカイブの創立者で、同国でゲームカルチャームーブメントを牽引するフェスティバル、Game Cityのディレクター、イアン・サイモンズ氏と、ジェームス・ニューマン教授が参加、それを立命館ゲーム研究センターから細井浩一教授と、福田一史助手が迎えます。
一方、「ゲームの〈遊び〉を再定義する」では、「失敗させる芸術としてのゲーム」について語るイェスパー・ユール氏に加え、国内におけるゲーム研究において精力的に活躍する東京芸術大学博士後期課程に在籍中の松永伸司氏が参加。それを立命館ゲーム研究センターからは、事務局長の吉田寛准教授と、「ラクガキ王国」のディレクターで、現在立命館大学映像学部で教鞭をとる渡辺修司准教授が迎えます。
まさにアカデミックな視点での「ゲームの諸相」が分かる本カンファレンスは、BitSummit MMXIVにあわせて開催されます。日英同時通訳もございますので、どなたでも気軽に参加できるカンファレンスとなっております。是非奮ってご参加ください。

開催趣旨

本シンポジウムは、ビデオゲームの社会文化的意義をその保存、ディスクール、そしてコミュニティという視点で捉え、グローバルな視点から議論しうる問題設定の構築を課題とする国際カンファレンスである。ゲームの保存からゲームの本質論まで、広い意味でのゲーム・スタディーズに積極的に取り組んできた欧米のキーマンを招聘し、国内におけるゲーム研究およびゲーム保存活動の状況を対置させつつ、ゲームとそれを取り巻く社会文化的意義について考察するとともに、それらが地域の文化的、経済的発展に与えうる影響について事例に基づいた検討を行う。

概要

名称 京都ゲームカンファレンス〜ゲーム•スタディーズの諸相〜
Kyoto Game Conference 2014 ~Game Studies on the Edge~
日時 2014年3月8日(土)13:00 – 17:45
場所 みやこメッセ(京都市勧業館)特別展示室
主催 立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)
共催 立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)、日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)、Kyoto CMEX 2013実行委員会
参加費用 無料、事前登録不要(2014/2/13追記)

ゲスト・登壇者

  • Jon-Paul C. Dyson, Vice President for Exhibit Research and Development and Director of International Center for the History of Electronic Games, The Strong National Museum of Play(ジョン-ポール C.ダイソン、ストロング・ナショナル・ミュージアム・オブ・プレイ電子ゲーム史国際センター所長兼展示研究開発担当副社長)
  • Jesper Juul, Associate Professor of the Royal Danish Academy of Fine Arts- School of Design(イェスパー・ユール、デンマーク王立芸術アカデミー・デザイン学部准教授)
  • Shinji Matsunaga Ph.D. Candidate, Tokyo University of Arts (松永伸司、東京芸術大学博士後期課程)
  • James Newman, Professor of Bath Spa University, Director of Media Futures Research Centre(ジェームス・ニューマン、英国バーススパ大学デジタルメディア学部教授、メディア・フィーチャー・リサーチセンター所長)
  • Iain Simons, Director of GameCity Festival(イアン•サイモンズ、英国Game City ディレクター)

Speakers from Ritsumeikan Center for Game Research 立命館大学ゲーム研究センター登壇者 

  • Masayuki Uemura Executive Director (上村雅之、立命館大学ゲーム研究センター長、立命館大学映像学部客員教授)
  • Hiroshi Yoshida, Director(吉田寛、立命館大学ゲーム研究センター事務局長、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授)
  • Koichi Hosoi, (細井浩一、立命館大学映像学部教授、日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)会長)
  • Akinori (Aki) Nakamura,(中村彰憲、立命館大学映像学部教授、日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)副会長)
  • Shuji Watanabe,(渡辺修司、立命館大学映像学部准教授)
  • Kazufumi Fukuda,(福田一史、立命館大学大学院先端総合学術研究科研究指導助手)

プログラム

  • Opening(13:00-13:15)
    挨拶 
    Masayuki Uemura Exectuve Director, Ritsumeikan Center for Game Research
    上村雅之、立命館大学ゲーム研究センター長
  • 1st Session: International Videogame Preservation and Community Building (13:15-15:15)
    第一セッション 「国際ゲーム保存とコミュニティ•ビルティング」 
    Jon-Paul C. Dyson Game Preservation at the Strong National Museum of Play (13:15-13:45)
    ジョン-ポールC.ダイソン「ストロング・ナショナル・ミュージアム・オブ・プレイにおけるゲーム保存」
    Iain Simon Creation and Development of Game City-Game Industry version of Sundance Film Festival(13:45-14:15)
    イアン・サイモンズ「ゲーム産業のサンダンス映画祭—Game Cityの創造と発展」
    Koichi Hosoi and Kazufumi Fukuda Current Status on Video Game Section of Media-Art Digital Archive Project at the Agency of Cultural Affairs(14:14-14:45)
    細井浩一・福田一史「文化庁メディア芸術デジタルアーカイブ事業ゲーム分野最新報告」
  • Discussion: How we should preserve video game as “Culture” (14:45-15:15)
    Akinori (Aki) Nakamura(Moderator)
    James Newman<Panelist>、Koichi Hosoi<Panelist>Jon-Paul C. Dyson<Panelist>、Iain Simons<Panelist>
    「”文化”としてのゲームをいかに保存するか〜その制度とコミュニティ」
    (中村彰憲<モデレータ>、ジェームス・ニューマン<パネリスト>、細井浩一<パネリスト>ジョンポールC.ダイソン<パネリスト>、イアン・サイモンズ<パネリスト>
  • 2nd Session: Redefining the “Ludic” Element in Video Game (15:30-17:30)
    第二セッション:ゲームの〈遊び〉を再定義する
    Jesper Juul: The Art of Failure: What Does It Mean When Video Games Make Players Unhappy? (15:30-16:00)
    イェスパー・ユール「失敗させる芸術:ゲームはプレイヤーを不幸にする?」
    Shuji Watanabe: Ludo and Narreme: The Essence of “Gameness” in Designer’s Perspective (16:00-16:30)
    渡辺修司「ルドとナレーム:ゲーム開発現場から得た「ゲーム性」の本質」
    Shinji Matsunaga: “Games as Design of Actions: An Attempt to Redefine Game and Play”(16:30-17:00)
    松永伸司「行為のデザインとしてのゲーム: ゲームと遊びを再定義する」
  • Discussion (Moderator: Hiroshi Yoshida): The Flowing Horizon of Ludology (17:00-17:30)
    ディスカッション(司会・吉田寛):流動するルドロジーの地平
  • Closing (17:30-17:45)
    Akinori (Aki) Nakamura: Conference Convener
    クロージング 
    中村彰憲 カンファレンス・コーディネータ 立命館大学映像学部教授

アクセス

アクセス 京都市勧業館「みやこメッセ」