2023年度第2回定例研究会「中国ゲーム史の社会思想系譜: 本土現代化から資本論理まで」

来る2023年5月19日(金)、立命館大学ゲーム研究センターによる2023年度第2回定例研究会を実施いたします。発表者は、鄧剣氏です。登録・参加料不要となっております。お誘い合わせの上、奮ってご参加のほど、お待ちしております。

■発表タイトル Title
中国ゲーム史の社会思想系譜: 本土現代化から資本論理まで

■発表者 Presenter
鄧剣(北京大学新聞与伝播学院博雅博士後)

■日時 Date and Time
2023年5月19日(金) 16:00-18:00

場所 Venue
立命館大学衣笠キャンパス 学而館研究会室 3 アクセス
Ritsumeikan Kinugasa Campas, Gakujikan Reserch Room 3 Access

【Zoom】
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/91015543036?pwd=ekdpOG9jdkJwMWtILzB6VU8rcUxLZz09
ミーティングID: 910 1554 3036 パスコード: 031509
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概要 Summary
本研究では、ゲームテキストと社会テキストの相互作用を体系的に考察し、中国ゲーム史の過去、現在、未来を理解しようとするものである。中国ゲーム史の40年間を四個の期間に分類できる。1980年代、中国におけるゲーム制作と伝播の実践は、消費社会の歴史的文脈の中で生まれたものではなく、社会主義近代化の必然的付属品であり、社会主義近代化のニーズに合致した「ニュータイプ」の創造を指し示しているのである。1990年代、「中国の国産ゲーム」は、ある意味で、「日本産ゲーム」と対立するものとして登場して、そして「中国イメージ」という理想主義のゲーム様式が誕生した。2000年代、資本、インターネット、社会意識とゲームが深く融合し、オンラインゲーム時代の到来を宣言する。主流となった前期のMMORPGは、ゲームというよりも、人々の「ビーイング・デジタル」に関するポスト革命のロマンチックな想像を「実体化」したものと考えるべきだろう。2010年代は競争の時代であるし、ゲーム資本主義の「プラットフォーム」は、オンラインゲームの根本的な論理として、「ビーイング・デジタル」の「世界」(Welt)に正式に取って代わったのである。つまり、中国ゲーム史は改革開放の歴史的実践とほぼ同期しているため、中国ゲーム史の理解は現代中国社会を理解するための方法と道筋を構成するものでもある。