2021年度 第1回定例研究会:ゲーム研究における理論的研究の位置づけを考える

来たる2021年6月16日、立命館大学ゲーム研究センターによる2021年度第1回定例研究会をオンラインにて実施いたします。発表者は、 京都大学大学院文学研究科の松永伸司准教授です。登録・参加料不要となっております。お誘い合わせの上、奮ってご参加のほど、お待ちしております。

日付 date

2021年6月16日(水)19:00〜

場所 place

zoomによるオンライン開催

https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/95501293353?pwd=T2VlaEFycERycTM2dWJtTWZsV2xPdz09

ミーティングID: 955 0129 3353
パスコード: 459036

発表者 presenter

松永伸司 (京都大学大学院文学研究科准教授)

タイトル title

ゲーム研究における理論的研究の位置づけを考える

概要 abstract

自己紹介を求められた場合に、発表者は「哲学的な観点から(より細かく言うと美学的な観点から)ゲームを研究しています」という言い方をすることがよくある。しかし、「哲学的・美学的な観点からゲームを研究する」とはいったいどういうことなのか。この自己紹介を聞かされた人はおそらくその内実がよくわからないだろうし(わからないながらも、まあそういう分野があるのかな、と思うかもしれないが)、言った本人も実は自分が何をやっているのかそれほど明確に理解しているわけではない。本発表ではまず、発表者自身のこれまでの研究を主な例にして、ゲーム研究における理論志向の人文学的な研究(基本的に文献を読んで考えるだけの研究)が何をやっているのか、また何を目指しているのかについて、発表者なりの見解を示したい。このタイプの研究をしているのは必ずしも哲学的なディシプリンに属する研究者だけではないが、哲学者がそのうちの一部を占めるのは確かである。そのうえで、そうした研究が他のタイプのゲーム研究にとって何か意義を持つのか(持つとすればどの点においてか)について議論したい。